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伊藤計劃「虐殺器官」「ハーモニー」読了。


虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
(2012/08/01)
伊藤 計劃

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ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)
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読了というか再読了。SFはこれまであまり食指が伸びなかったのですが、Kindleでキャンペーンをしていたことをきっかけに読み出しました。
伊藤計劃は、舞城王太郎タイプの文章を書く人なんだと思いました。文体ではなくて、物語の使い方が。伝えたいことがあって、それを伝えるために極端なプロットを使う。

舞城王太郎の大きなテーマは「愛」で、それを表現するために極端な暴力をプロットにしたりしている。
伊藤計劃のテーマは「意識」だと思う。それを表現するために、ある程度意識を科学でコントロールできる近未来というプロットを使って、意識とは何かを問う。
我思う故に我あり。では、我思う部分が、意識が外部からコントロールされているのであれば、私とは何なんだ?

虐殺器官は、暗殺部隊に所属する主人公が頻発する紛争を引き起こしていると思われる人物との接触の中で物語られる。ハーモニーは、ナノマシンにより病が根絶され、人の中に共存共栄の意識しか存在を許されなくなった世界の話。

人が考える「病気がなくなればいい」「みんながお互いを思いやれればいい」「争いがない平和な世の中がいい」という無邪気な理想を、極端な形で現実にするのが伊藤計劃が好きな舞台の作り方だと思いました。

そうした舞台の中で、主人公の葛藤や悩みの中物語は進行していく。無邪気な理想を無意識に受け入れない人は、無邪気な理想に疑問を持ってしまった人は、世界に対してどのような行動をとるのか。

こういう物語り方は好きなので、伊藤計劃の新しい作品が読めないのは本当に残念です。
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