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沢木耕太郎「深夜特急」再読了。

読む度に、「大学生の時に読まなくてよかった」と思う本。
読むと旅に出たくなるので。

香港からロンドンまでを、バスだけを使って一人旅をするという著者の話。
一昔前のバックパッカーのバイブル的な存在だったそうです。

読めば読むほど、「そういう存在になるだろうな」と強く思います。
それは、旅好きの旅情というか一人旅をした人は誰でも感じると思う「旅は人生の縮図」という思いを綺麗に綴ってくれているからだと思うのです。出発地香港での「私」の興奮や目的地が近くなるにつれて旅擦れて行くヨーロッパでの「私」。そこで感じたことは、自分たちが旅をした時に感じたことに近いのでしょう。

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人の一生に幼年期があり、少年期があり、青年期があり、壮年期があり、老年期があるように、長い旅にもそれに似た移り変わりがあるのかもしれない。私の旅はたぶん青年期を終えつつあるのだ。何を経験しても新鮮で、どんな些細なことでも心を震わせていた時期はすでに終わっていたのだ。そのかわりに、辿ってきた土地の記憶だけが鮮明になってくる。年を取ってくるとしきりに昔のことが思い出されるという。私もまたギリシャを旅しながらしきりに過ぎてきた土地のことが思い出されてならなかった。ことあるごとに甦ってくる。それはまた、どのような経験をしても、これは以前にどこかで経験したことがあると感じてしまうということでもあった。
---(深夜特急5_トルコ・ギリシャ・地中海)

「旅の出発の興奮や感動は二度と訪れない」これはある意味真実で、自分も3回目に北海道に行った時に感じました。初めて一人旅した時の感動が訪れない。これは俺が歳を取ったからかそれとも旅に慣れたからか。そして旅は人生の縮図とした考えた時、ではこれからの人生はどうなるのだ。自分が一番良いと感じた時があるならばそれを反芻して生きていくしかないのか。

まあ「私」がヨーロッパに到着した時は季節は冬で、そういうセンチメンタルになりやすい季節でもあったのかもしれませんが。「私」も「もうだめだ」感を出した翌日に気分よく街を歩いていたりするので。
そう考えると、旅や人生に必要なものは、温暖な気候とうまい食事、愉快な友人と健康だけなのかもしれません。
多分そうなんでしょうね。
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